2026年10月15日
知らない人とはじめてスタジオに入る日|緊張したまま行っていい

バンドを探していると、いつか必ずこの日が来ます。知らない人と、はじめてスタジオに入る日です。
わたしも何回か経験したけど、正直いまだに緊張する。何を話せばいいのか、何を持っていけばいいのか、そもそも合わなかったらどうするのか。
だから、やってよかったことだけ書いておくね。
前の日は、ちょっと行きたくない
前日の夜、だいたい一回は「明日やめようかな」って思う。毎回だよ。スタジオの前まで来て、ドアを開ける直前がいちばん心臓が動いてる。
でも、その緊張の中身をよく考えてみたら、「下手だと思われたらどうしよう」じゃなかったんだよね。「変な空気になったらどうしよう」だった。沈黙が怖いってことだった。
それが分かってから、少し楽になった。だって、それって向こうも同じこと考えてるってことだから。
実際、行ってみたらだいたい大丈夫だった。相手も緊張してるのが分かると、こっちの緊張はけっこう消える。
ひとつだけ。当日の待ち合わせ場所は先に決めておいたほうがいいよ。スタジオの前なのか、受付の中なのか。わたしは一回それを決めてなくて、お互い建物の外と中で10分ずつ待ってた。会う前から気まずくなるやつ。
持っていったもの、いらなかったもの
1回目に持っていってよかったのは、これくらい。
シールド。借りられることも多いけど、自分のがあると安心する
チューナー
ピックを多めに。落とすし、相手が忘れてくることもある
飲み物。声が出なくなると、それだけで気まずい
逆に、いらなかったのはエフェクター全部持っていくやつ。
1回目にあれこれ繋ぐと、音作りだけで30分溶ける。せっかく集まったのに、まだ誰も音を合わせてないっていう時間がいちばんもったいない。アンプに直で挿して、まず音を出したほうがいい。
大きい機材はスタジオで借りられることが多いから、行く前に何が置いてあるか見ておくと荷物が減るよ。荷物は少ないほうが動きやすい。片手が空いてると、それだけで落ち着くから。
最初の1曲を決めておくと、会話がいらない
これがいちばん効いた。
会う前に「この曲、弾けます?」って1曲だけ決めておく。有名で、コードがそんなに難しくないやつ。当日いきなり「何やります?」から始めると、お互い遠慮して決まらないんだよね。
1曲目は、練習してこなくても弾けるくらいのやつがいいと思う。気合いを入れて準備すると、逆に「間違えたらどうしよう」が増えちゃうから。

で、音を出すと空気が変わる。ほんとに変わる。それまで敬語だった人が、1曲終わったあとに「今の、もう1回やります?」って言ってきたりする。
言葉で仲良くなろうとしなくていいんだと思う。とりあえず音出そ、でいい。
合わなかったときは、合わなかったでいい
これは先に決めておいたほうがいい。1回で決めなくていいってこと。
その場で「ぜひ一緒にやりましょう」って言わなきゃいけない空気になることがあるけど、「楽しかったです、また連絡しますね」で終わっていいんだよ。相手も同じことを思ってるかもしれないし。
あと、合う合わないは上手い下手じゃなかった。音の好みが近いか、練習に来られるペースが近いか、笑うところが同じか。そのへんだった。
断るときも、はっきり言わなくて大丈夫。「いま時間が取れなくて」で十分だよ。一緒にやる相手を選ぶのは、失礼なことじゃないから。
だから1回合わなくても、自分がダメだったわけじゃないよ。ほんとに。
わたしも、はじめて音を合わせた人とそのままバンドになれたことは、まだない。それでも、あの日弾いた曲はちゃんと覚えてる。無駄じゃなかったよ。
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