2026年8月26日
奏とロックおじさんの世代バトル|募集文には何を書く?

membows に並ぶメンバー募集を見ていると、同じ「ギター募集」でも、すぐ返信が来るものと、そのまま埋もれてしまうものがあります。違いはどこにあるのでしょうか。
奏(かなで)とロックおじさんに聞いてみました。20歳の大学生と、40代後半の出戻りバンドマン。組みたい気持ちは同じなのに、募集文の書き方については見事に意見が割れました。
まず、ふたりが一致したこと
奏「募集文で一番もったいないのは、自分の上手さを書こうとして手が止まっちゃうことかな」
おじさん「そこは同意だぜ。募集ってのはな、上手さを書く場所じゃねえんだよ」
奏「うん。書いても、読んだ人には判断できないんだよね」
おじさん「『どんな音を出してぇか』を書け。それが分かりゃ、合うヤツが向こうから来る」
ふたりが揃って言うのはここでした。募集文は自己紹介ではなく、読んだ人が「自分のことだ」と思えるかどうかで決まる、と。
ジャンル名は「ロック」では足りない
奏「ジャンルの具体名があるだけで反応が変わるよ。『ロック』より『オルタナ寄りのギターロック』の方が、合う人に届きやすいんだ」
おじさん「オレは70年代から80年代のハードロックだ。様式美とギターソロがなきゃ始まらねぇ」
奏「ほら。おじさんみたいに書いてあれば、合う人には一発で分かるじゃん」
おじさん「……そういうことか」
「ロック」だけでは範囲が広すぎて、読んだ人が自分に当てはまるか判断できません。年代でも、雰囲気でも、好きな編成でもかまいません。どれか一つでも具体的に書いてあると、そこに反応する人が現れます。
「経験者のみ」と書くべきか
ここで意見が割れました。
おじさん「オレが若い頃はな、『経験者のみ』って書くのが当たり前だったんだよ。冷やかしが来ると練習にならねぇからな」
奏「わたしは書かないかな。書いた瞬間に、来られる人がすごく減っちゃうから」
おじさん「だがよ、まったく弾けねぇヤツが来たら――」
奏「おじさん。いま『20年ぶりにギター持ちました』って書いて募集出したら、どうなると思う?」
おじさん「……」
おじさん「……オレ、弾かれる側じゃねえか」

奏「最初はみんなそうだよ。ブランクありでも、練習に来られるかどうかの方がずっと大事じゃん」
おじさん「……泣かせるじゃねえか」
条件で絞るなら、「経験年数」より「活動できるペース」の方が現実的です。週にどれくらい動けるか、どのあたりのスタジオに通えるか、いつまでに何をしたいか。ここが合わないバンドは、腕前が揃っていても続きません。
熱意は、長く書けば伝わるのか
おじさん「あとは魂だ。オレはな、募集文に自分の生き様を書きたいんだよ。アティチュードだ!」
奏「……それ、何行くらいになる?」
おじさん「そうだな、30行は要るな」
奏「読まれないよ」
おじさん「なんだと」
奏「熱意はね、長さじゃなくて具体性で伝わるんだよ。『毎週土曜は必ず空けてます』の方が、30行の決意表明より効くと思う」
おじさん「……たしかにオレも、長い募集は途中で読むのやめてたな」
熱意そのものは伝わりにくいものです。代わりに、行動として書けることを探します。空けられる曜日、通えるスタジオ、すでにコピーしている曲。事実は熱意より速く伝わります。
結局、何を書けばいいのか
ふたりの言い合いを整理すると、書くことは3つに絞れました。
どんな音を出したいか。ジャンルは具体名で書く
どれくらいのペースで活動できるか。曜日と地域まで書く
いまどこまでできるか。できないことも正直に書く
逆に、書かなくていいものもはっきりしました。自分の腕前の評価と、長い決意表明です。
奏「あとはもう出しちゃえばいいんだよ。直したくなったら後から直せるし」
おじさん「そうだな。書いてるうちが一番不安なんだ。出しゃ何か起きるぜ」
奏「とりあえず音出そ!」
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メンバーの探し方そのものについては、バンドメンバーの探し方でまとめています。あわせて読んでみてください。